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〈首都圏枝毛線巡礼〉(6)東京メトロ千代田線(北綾瀬支線)

本線直通電車もある枝毛線

今回は『千代田線』の『綾瀬』駅から伸びる枝毛線、通称『北綾瀬支線』です。
『千代田線』は1978年に全線開業し、常磐線および小田急線と相互乗り入れをしています。『北綾瀬支線』は、全線開業後に沿線住民から駅設置の要望があがり、それを受けて1979年に車庫と本線を結ぶ連絡線を活用して旅客営業を始めました。

駅開設当初から現在まで、3両編成の短い電車が『綾瀬駅』と『北綾瀬駅』の間を、のんびりと行ったり来たりするのが、この線の基本的な運行のかたちです。ところが2019年になって『北綾瀬駅』のホームが10両編成分に延ばされ、本線へ直通する電車もひんぱんに走るようになりました。

もともとは工場や倉庫、そして古い木造住宅が混在する地域だったのですが、最近はマンションが立ち並ぶようになり、沿線の住む人々が急増したためかもしれません。

恐怖の歩道橋をパスして遠回り

『北綾瀬駅』から南西の方へ歩くと、こじんまりしたお寺『龍慶寺』があります。
曹洞宗のお寺で、小さいながらも禅寺らしい清々しいたたずまいが感じられます。この日は本堂の扉が閉じていて、ご本尊様を拝ませていただくことはできませんでした。

さて、お土産を買いに行きましょう。綾瀬川にかかる歩道橋を渡ろうと思ったのですが、取材当日は風が強く、しかも水面からの高さが15m近くあり(筆者推定・誇張を含む)、高所恐怖症の筆者にはとうてい渡れません。かなりの遠回りをして低い橋を渡り、『雲遊菓庵 伊勢屋』にたどり着きました。『栗餡ロール』のおいしさは、遠回りしただけのことはありましたよ。

サポーター

老田道夫
老田道夫
フリーの編集/ライター。
主なフィールドはバレエ、鉄道、鉄道模型、70年代プログレッシヴ・ロック、古代史など。
近年は自費出版原稿のリライト、編集を主に手がける。好きな言葉は「棚からぼたもち」。

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