自分らしく

オレンジ色の花

心が本当に折れているときや、絶望や悲しみのどん底にあるときに、「元気を出して!」「頑張って!」と声をかけられてもそれはむしろ辛いだけで、気持ちに寄り添っているとはいえないかもしれません。よく「ビタミンカラーのお花は元気を与える」といわれていますが、上記のようなときは、効果はないのではないでしょうか。

気持ちに寄り添うのは白から淡いパープル、ごく薄いピンクのお花で、悲しみや不安を流してくれます。

得体のしれないコロナの感染拡大で、「非常事態宣言が出るかも」といわれていたころ、私は先の見えない不安や感染への恐怖などから、ビタミンカラーのお花すら受け付けませんでした。心をニュートラルにしてくれる、グリーンやライム色の花に惹かれたんです。

そして、1か月の非常事態宣言が延長となり、そろそろ出口が見えてきたころになると、「あともう少し頑張ろう!」という気持ちからか、ビタミンカラーのお花に惹かれるようになりました。気持ちを前向きにバックアップしてくれます。

原色のオレンジ色の花よりも、少しトーンを押さえたピーチ色のバラは暖かみがあって、気持ちを優しく盛り上げてくれます。そして、オレンジ色の類似色である黄色が加わると、色合いのニュアンスが広がります。黄色もピーチ色と同じようなライトトーンに合わせると統一感ができ、より心に響くものになります。

サポーター

落合邦子
落合邦子
フラワーデザイナー。
「女性が一生続けられる仕事は?」と思い、6年間の会社勤めを辞めて花の仕事を始動。フラワースクール、ウェディングブーケ、空間装飾の業務を続けるなか、介護が必要となった両親やがん治療中の家族などを通して花や植物のもつ力に注目。また、天然香料のアロマフレグランスの調合も実践。

有限会社アトリエオルタンシア 代表取締役
2014年 パリにて個展開催
2017年 パリの美術展Salon des beaux arts の招待作家として出展し、審査員特別賞を受賞

プロフィール