自分らしく

一年中楽しめる人気の花、ダリア

真っすぐな茎に丸く華やかに咲くダリアは「夏から秋の花」というイメージがありますが、昨今は温室栽培も行われ、通年、出回っています。今、人気の花と言えるでしょう。色も白、ピンク、赤、黄色、オレンジ、紫と抱負。咲き方もボールのような手毬咲き、掌を広げたようなデコラティブ咲きがあります。

花言葉

花言葉には、「感謝」「華麗」「優雅」という良い意味のものがあります。フランス革命の際に、混乱しているなかでダリアを咲かせることが流行となっていて、苦労を重ねた末に革命が成功したため、ねぎらいの言葉の「感謝」に当てはめられたことが由来です。

しかしながら、「移り気」「裏切り」というマイナスイメージの花言葉もあります。それは、ナポレオン一世の皇后であったジョセフィーヌのある行動が原因になったようです。彼女はダリアを自分だけの花にしたかったため独占的に育てていましたが、ある日、侍女がジョゼフィーヌを裏切りダリアの球根を盗み自らの庭で育ててしまいました。それを知ったジョゼフィーヌはダリアに飽きてしまい、心が移ってしまったのです。そこから、これらの花言葉が誕生しました。

色による印象の違い

白いダリアで感謝の気持ちを表現したり、お祝いに真っ赤なダリアで華やかさを演出したり、ピンク色や紫色のダリアで優しい気持ちを表現することもができるでしょう。また、オレンジ色や黄色のダリアで元気づけることもできると思います。

実際に生ける

真っすぐな茎に咲く花なので、生けるときには「花の向きを決めにくい」という問題も起こります。複数生ける場合は、みな同じ方向になるよりも、むしろあちこち向いていた方が自然かもしれません。もちろん、1本だけを花瓶に挿すだけでも気分が高揚するのではないでしょうか。

サポーター

落合邦子
落合邦子
フラワーデザイナー。
「女性が一生続けられる仕事は?」と思い、6年間の会社勤めを辞めて花の仕事を始動。フラワースクール、ウェディングブーケ、空間装飾の業務を続けるなか、介護が必要となった両親やがん治療中の家族などを通して花や植物のもつ力に注目。また、天然香料のアロマフレグランスの調合も実践。

有限会社アトリエオルタンシア 代表取締役
2014年 パリにて個展開催
2017年 パリの美術展Salon des beaux arts の招待作家として出展し、審査員特別賞を受賞

プロフィール