乳がん生活:患者力:患者力アップのヒント

入院時の利便性で癒されるグッズたち(1)

入院生活をリラックスできるものに

入院生活は環境によって大きく異なりますが、たとえ個室のスペシャルな空間であっても、自宅とは違った緊張感があるもの。そこで入院生活を少しでもリラックスできるよう、グッズにはちょっとこだわってみましょう。入院のパンフレットには持ち物が細かく明示されていますが、それは必要最低限の物たち。そこにあったら便利なもの、癒されるものをプラスすることをお勧めします。

まず、小物たちをまとめられるように小さなカゴ、そしてベッド柵にも取り付けられるようなS字フックの類。術後など動きがあまりとれないときには、直ぐに手を伸ばせる範囲に必要なものがあると楽です。S字フックに小さなポリ袋を下げれば、ティッシュやちょっとしたゴミもなどもすぐに捨てられて便利。ベッドサイドの台はスペースもあまりないので、プラの小さなカゴに必要なものをまとめておくとさっと取り出せます。

身体の調子や食事の記録などはスマホでのメモや写真でも十分なのですが、場所によっては携帯禁止の所もあり、そんなときはアナログなようでも小さなノートとペンがやっぱり活躍します。先の丸い危なくないはさみや輪ゴム、ペットボトル用のストローも必需品。個包装の曲がるロングタイプのストローは、自分で飲む際も飲ませてもらう際も角度がつけやすく、便利です。どれも100円ショップで揃うものばかりですね。

入院時ならではの身だしなみ

身だしなみを整えるものとしては、ブラシ、ヘアバンド、シュシュなど。顔を洗う際や食事のときなどちょっと髪をまとめるのに柔らかな素材のものを選んでみたらいかがでしょう。髪もパサパサしがちなので、軽いスタイリング剤もよいかもしれません。ふだん家で使っているものは、病室でもやっぱり必要になったりするものです。目薬、綿棒、歯間ブラシ、リップクリーム、ハンドクリーム、爪切りなど。短期間だから要らないと思っても、あるとやっぱり安心。

入院期間は自分のためだけに費やせる時間でもあるのです。いつもよりちょっと丁寧に、化粧水やクリームをお肌になじませてください。お肌に優しい高級なティッシュペーパーも入院時のささやかな贅沢なので、ぜひ!

サポーター

笹田紀子
笹田紀子
笹田紀子作文レッスン主宰。
小中学生の作文指導、大学AO受験論文対策、就活ES添削など、書くことに自信をもたせるレッスンに10数年取り組む。幼小お受験指導では、若いご両親へ先輩としてのアドバイスも。
2011年、夫を末期の膵臓がんで見送る。抗がん剤、緩和ケアなど、共に歩んだ経験から闘病中のご家族の相談を受けることも多い。
趣味とする舞台観劇、宝塚やミュージカルなどからパワーを注入。

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