乳がん生活:患者力:患者力アップのヒント

入院時の利便性で癒されるグッズたち(3)

ガウンではなく、カーディガンを

入院時、部屋から出る際に必ず必要なのは、パジャマの上に羽織るもの。これは腰の隠れるくらいの長さのカーディガンがお勧めです。ガウンのように長いものは、歩行の際に足にまとわりついて邪魔になります。短い丈の物は病棟外に出る際少し気になるので、パジャマ姿を程よく隠してくれる長さが必要なのです。

いつもよりちょっと大きめのサイズ、手を通しやすいものをお勧めします。病棟は適温に保たれているので、薄手の柔らかなニット地のカーディガンなどが季節を問わず使いやすいと思います。パジャマや身の回りの品も、病院内の売店やコンビニで手に入りますが、入院までに時間的な余裕があるなら、自分のお気に入りの物たちを一緒に連れていかれるといいですね。

身の回りのモバイル関連グッズたち

入院生活を慰めてくれるものは、外との連絡をつないでくれるスマホやゲーム機、音楽プレーヤーなど。充電器はもちろんですが、忘れていけないのが延長コードやコンセントタップ。病室内は医療機器で電源がふさがっていることが多く、コンセントが足りないこともあります。そしてコンセントからベッドまでの距離がありすぎて、コードが足りないという事態も…。念のために延長コードやコンセントタップを持っていくことをお勧めします。

スマホや音楽プレーヤーで音楽を聴きながら、術後の歩行をする際はイヤホンもお忘れなく。最初は音楽なんて聴いている余裕はないと思うかもしれませんが、ただただ病棟内をぐるぐる回るのもつまらなくなってきます。好きな音楽、元気の出る歌を聴きながらの歩行練習は、あなたのやる気を引き出してくれるはずです。かなり前ですが、私が入院したときは癒しのクラシック集、元気の出る歌たち、ミュージカルの名曲とそれぞれ趣を変えたMDを友人がつくってくれました。友人の応援の思いも感じながら毎日病棟を歩き回っていたのを今でも覚えています。

サポーター

笹田紀子
笹田紀子
笹田紀子作文レッスン主宰。
小中学生の作文指導、大学AO受験論文対策、就活ES添削など、書くことに自信をもたせるレッスンに10数年取り組む。幼小お受験指導では、若いご両親へ先輩としてのアドバイスも。
2011年、夫を末期の膵臓がんで見送る。抗がん剤、緩和ケアなど、共に歩んだ経験から闘病中のご家族の相談を受けることも多い。
趣味とする舞台観劇、宝塚やミュージカルなどからパワーを注入。

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