自分らしく

ぷしゅーぷしゅーっと
吹き出すように笑う
ゆきやなぎ

手をひらひらさせながら
笑いさざめく
はなこぶし

シャッターチャンスに
笑顔をぱしっと決めている
ラッパズイセン

上品にうなずきながら
微笑む
ハクモクレン

春一番が吹いた日
白が光る

住宅地を自転車で走っていると、甘い香りにハッとして、振り向くと梅の木がある、という楽しい季節です。毎年、そこに梅の木が存在したことを初めて見つけたように思うから不思議です。

日が暮れかけて町の色合いがぼんやりとしてきたある夕方に、梅の木のところで立ち止まってみました。そうとう長く待っていると、はらりと白い花びらが木を離れる瞬間を見ることができました。一緒にやわらかい香りがご褒美のようにゆっくりと降りてくるのでした。

梅の花について、先日知ったことですが、つぼみのうちはピンク色をしていて開花すると白に変わるものを、「移白(うつりじろ)」というのだそうです。おしゃれな話ではありませんか。

春の花々というと色鮮やかなイメージをもちます。でも、春も始まりのころに強い風が吹いて気づくのですが、ユキヤナギやハナコブシがあちこちで白く賑やかにゆれています。そうなると、自分でもちょっと難しい白のコーディネートの装いで歩いてみたくなります。

サポーター

みやもと おとめ
みやもと おとめ
詩人。
本業は体育大学・ダンス学科教員。大学生たちがダンスを好きになり、さらに自信をもって子どもたちにダンスを教えられる指導者として育つことを願い、教育と研究に取り組む。

プロフィール