乳がん生活:患者力:患者力アップのヒント

確定までの長い道のり(1)

自分で異変を発見。怖すぎる液体

当時は会社員だったので、定期的に人間ドックは受けていました。1年おきにマンモと超音波を交互にするようにしていましたが、10月の人間ドックの際は「痛いから、今年も超音波にしておこう」とマンモはスキップ。それが良かったのか悪かったのかは不明ですが、ともかくそこでは「シコリはありますが、超音波も撮っているし、経過観察でよいでしょう」というコメントでした。

それから半年後の翌年3月、何かの拍子に乳頭がカサついていたので触ったところ、先端から一滴の液体が…何これ? 怖すぎる!

クリニックでの検査は自費

会社近くの女性クリニックに行って検査することにしました。ここはあくまでも病気が確定していない前の検査なので保険は効かず、自費です。若干躊躇したものの、「いやいや、ここで白黒ハッキリさせなくては」と検査することにしました。

液体は透明に見えてもヘモグロビン反応もあるとのことで、怪しいエリアに針を刺して生検。黒ではない。海外出張から朝到着する日なら必ず行けるからと、そんな日に予約してMRIも撮ってみましたが、黒ではない。働きながら検査に通うというのがたいへんでならない。費用も馬鹿にならず、男女限らず、どんなに多くの人が検査に疲れ、途中でやめてしまうことでしょうか。

「黒ではないけど怪しいので、手術のできる病院で再検査してほしい」というクリニックの先生の勧めで、がん研に行くことになったのでした。

サポーター

Chicca
Chicca
マーケティングコンサル会社代表。
福岡県出身。高校時代に海外留学。大学卒業後、証券会社の海外勤務、内外化粧品会社マネジメント、事業開発、マーケティング、ラグジュアリーブランド、海外化粧品ブランド日本代表などを経て、現在に至る。
44歳のときに左乳がん発症。部分摘出、全摘手術の2度にわたる手術を経て、2年後に自家組織による再建に着手。2019年卒業。
趣味は、旅行、温泉、茶道、書道、着物、アルゼンチンタンゴ。

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