コンセプト

ら・し・く ロゴ

「ら・し・く」は、
乳がん罹患者や家族、周囲の人たちに
病気や生活に関する有益な情報を提供することで、
それぞれが自分らしく
過ごせるよう支援します

〈ら・し・く〉プロジェクト立ち上げへ

2017年夏にトリプルネガティブ乳がんを発症し、抗がん剤、部分摘出、放射線治療とほぼ9か月にわたって初期治療を受けました。このとき乳がんについて詳しく知りたくなり、さまざまな情報を入手しようとしたのです。しかし、容易ではありませんでした。ネットで検索しても、ネガティブなことであふれた個人ブログや、信頼できそうにない怪しげな医療情報があふれ、ほしい情報を入手するには高くて厚い壁を乗り越えなくてはならなかったのです。

こうした事情から痛感したのが、医療従事者とのスムーズなコミュニケーションのために患者力を高める方法、医療や周辺情報を簡単に入手するための有効な情報を発信する媒体の必要性でした。そこで立ち上げたのが、〈ら・し・く〉プロジェクトです。

〈ら・し・く〉では病気そのものだけでなく、副作用の緩和方法、気持ちがどんよりしたときに快適に過ごすコツ、想像以上に必要な費用のこと、仕事を続けていく必要性、医療や保険の制度、心の問題、家族や友人としての関わり方、他の患者さんとの情報交換、がん関連のイベント、相談窓口など、知っておきたいいろいろなことをまとめて発信していく予定です。がん患者の方はもとより、家族や周辺の方にも知っておいてほしい情報として発信し、同じ悩みをもつ方々のお役に立てると幸いです。また、サイト運営のほか、セミナーやイベントの開催も少しずつできたらと計画しています。

「2人に1人はがんになる」と言われる時代、特に乳がんは発症から10年間の経過観察が必要とされ、これからの自分と長く付き合うことになります。日々のくらしを大切に思い、「自分らしく」過ごせるようなきっかけのお手伝いができればうれしい限りです。

〈ら・し・く〉プロジェクト代表 緒方佳美

  • 赤坂陽子プロフィール写真

    ロゴ作者:赤坂陽子(あかさか・ようこ)

    海外勤務から帰国後始めた茶道での必要に迫られ、2010年より書道を始める。
    日本書法院創立者、川邊尚風先生の品格と色気のある字、余白の美に魅せられ、書道の方が本格的に。 「アカサカワールド」と仲間から称される、独自の空気感を表現する。
    2021年、日本書法院教授資格取得。