自分らしく

いよいよアルゼンチンタンゴの聖地に(2)

地球の裏側へ

当然ですが、日本の真反対に位置するブエノスアイレスは日本との時差12時間、フライトだけでもほぼ24時間。アメリカ大陸経由でもヨーロッパ経由でもほぼ同じです。「ヨーロッパ経由となぜ一緒?」と思ってしまいますが、ヨーロッパやアメリカまで行ってやっと半分。そこからまた同じぐらい乗ってやっと到着します。やっぱり遠かったですね。

でも不思議なことに時差ぼけまで後半の12時間で調整されるのか、ヨーロッパやアメリカに行くときに感じる時差ぼけがあまりなかったのが面白い点ですね。フライトや経由地の乗り換えの道中も楽しむことにしてようやく到着したらそこは季節も反対で、残暑厳しい日本から突如冬の終わり、春先の地に着きました。

おそるおそる現地生活スタート。インフレを実感

最近のアルゼンチンはインフレが激しく、物価がどんどん上がっているので「景気も悪い=治安も悪い」と聞いていたので、「気をつけてね」とさんざん言われたし、外出するのもかなりビクビクしていました。半年、1年前の情報よりかなり価格が変わっているという感じで、レストランのメニューも書き直しがいっぱいか、QRコードで読み込む方式に変更されているところが多いようでした。

通貨の0が多いので現地通貨がいくらになるのかなかなか実感できません。紙幣が多すぎて二つ折りの財布には入らず、封筒かポーチが適切。しかも今はオフィシャル銀行レートと公式闇レート(ブルーレート)という2本立てなのでややこしいです。自国通貨のインフレがひどいので、米ドルのしかもきれいな100ドル札であれば交換レートもよく、他の紙幣だと劣ってしまいます。これは金の延べ棒のように市民が米ドル札で備蓄していて需要が多いためで、普通だと大きな単位の紙幣は敬遠されるものがここでは違う理由で反対なのが少し悲しい状況でした。

※本コラムの情報は2024年9月時点のものです。

サポーター

Chicca
Chicca
マーケティングコンサル会社代表。
福岡県出身。高校時代に海外留学。大学卒業後、証券会社の海外勤務、内外化粧品会社マネジメント、事業開発、マーケティング、ラグジュアリーブランド、海外化粧品ブランド日本代表などを経て、現在に至る。
44歳のときに左乳がん発症。部分摘出、全摘手術の2度にわたる手術を経て、2年後に自家組織による再建に着手。2019年卒業。
趣味は、旅行、温泉、茶道、書道、着物、アルゼンチンタンゴ。

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