自分らしく

いよいよアルゼンチンタンゴの聖地に(5)

カフェ文化と食事

「南米のパリ」と称されるブエノスアイレス。パリのように街の各角にあるのではないかと思われる無数のカフェ。朝ごはんから日がな一日そこでだべっているような人たちも見受けられます。

アルゼンチンではコーヒーは採れないのでそれなりではあるけれど、広大なパンパ(アルゼンチン中部、ウルグアイ、ブラジルにまたがる草原地帯)での酪農が盛んで、乳製品、牛肉が有名みたいです。確かにアイスクリームやチーズ、牛肉が美味。男性でも甘いものが大好きなようで、近所のおしゃれなアイスクリーム&チョコレート屋は夜中でもにぎわっていました。

とにかく量が多い。サンドイッチを頼んでも半分は持ち帰り。レモネードもボトルで出てきたり、最初は頑張って平らげていたらお腹がおかしくなってしまいました。家族の絆が強いらしく、本当にみんな一緒に過ごしたり食事をしたりすることが多いようなので、分け合うのが前提の量なのかもしれません。

今回、素敵なブエノスアイレス最古のカフェ、カフェ・トルトーニには行けなかったので、次回への課題としています。

南米のパリといわれるだけある建物たち

「南米のパリ」と称されるブエノスアイレスにはヨーロッパ調の建物が多くあります。もちろん今でも人々が住んでいる建物もですが、ほとんどの部材をイタリアから運んで作ったコロン劇場、かつての劇場を書店にしたエル・アテネオは圧巻。もともと劇場だったのが映画館となり、現在は書店になっています。かつてのステージはカフェとなり、桟敷席ではお試しに本が読める。世界で2番目に美しい本屋と言われているらしいですが、1番も見てみたいですね。今回の旅ではアパートの部屋を借りたのですが、天井が高く、素敵なレトロ調の部屋。もちろん給湯などは問題なく使えたものの、3階までは石の階段でした。

ミロンガも歴史ある素敵な場所を会場として行われることが多いので、それも楽しみのひとつでした。天井が高く、広々とした広間。輝くシャンデリア、壁には大きな絵が掲げられ、大人の社交場という感じ。そればかりではなく、体育館のような場所で行われることもあれば、レストランで行われるものもありました。場所やシチュエーションのバリエーションを楽しめるのもブエノスでのミロンガの醍醐味かもしれません。

※本コラムの情報は2024年9月時点のものです。

サポーター

Chicca
Chicca
マーケティングコンサル会社代表。
福岡県出身。高校時代に海外留学。大学卒業後、証券会社の海外勤務、内外化粧品会社マネジメント、事業開発、マーケティング、ラグジュアリーブランド、海外化粧品ブランド日本代表などを経て、現在に至る。
44歳のときに左乳がん発症。部分摘出、全摘手術の2度にわたる手術を経て、2年後に自家組織による再建に着手。2019年卒業。
趣味は、旅行、温泉、茶道、書道、着物、アルゼンチンタンゴ。

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