乳がん生活:患者力:患者力アップのヒント
下着のはなし(1)
いろんな段階
下着の話に入る前に、ざっと私の状態を説明せねばなりません。
乳がんが発見され、まずは部分切除。しかし、〈がん〉を取りきれなかったので再手術で全摘、そして2年経って再建に着手、という過程を経てきたので、その時々のいろんなバージョンの下着の悩みや工夫などがありました。
部分切除の段階
これについてはいろいろ情報があるでしょうから、簡単にしておきます。
部位と胸の大きさによっても差があるケースですが、私の場合は「下外側」というのかな、取ると形に影響が大きい部分でした。先生からは、「術中に全摘に切り替える可能性もある」と話がありました。しかし、気持ちの覚悟ができなかったので、どうであれ途中で止めてもらうようにお願いし、部分切除の手術で留め置きました。その後はちょっと凹んだ部分に小さいタオルの切れ端とか、ガーゼなどをそれまで使っていた下着に詰めて調整しました。
全摘段階
全摘してから約2年の間、胸が片方ない状態でしたが、これは今まで使っていた下着(ワイヤーあり)に、ポケットタオルを詰めてしのぎました。しかし、肉って重いのですね、タオルだと軽くてだんだんずり上がってきてしまいます。
今はいろいろネットでも販売されているので、全シリコンも試着したものの、ちょっと重すぎました。その結果、行きついたのがタオルに通常の人が使うバストアップ用小型シリコンを加えることでした。
胸は肉の状態であれば面で支えられるけれど、ブラにおもりを入れるとストラップの一か所で重さを支えるようになるため感覚が違います。ひどいケースだと肩こりなどにも発展するので、切除した胸の重さそのものをおもりにはできず、若干軽めにしておいたほうが負担にならなかったようです。
サポーター
- マーケティングコンサル会社代表。
福岡県出身。高校時代に海外留学。大学卒業後、証券会社の海外勤務、内外化粧品会社マネジメント、事業開発、マーケティング、ラグジュアリーブランド、海外化粧品ブランド日本代表などを経て、現在に至る。
44歳のときに左乳がん発症。部分摘出、全摘手術の2度にわたる手術を経て、2年後に自家組織による再建に着手。2019年卒業。
趣味は、旅行、温泉、茶道、書道、着物、アルゼンチンタンゴ。
プロフィール
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