自分らしく
自分の「息継ぎボタン」をもつ
うつうつ気分を少し晴らそう
うつうつ、もやもやした日々、旅行にもいけない…こんなとき「どう気分転換するか?」のボタンをもっていると少し息継ぎできるかもしれません。人によってはお気に入りのカフェで一息、かもしれないですが、私の場合は「天井の高いところ」と「空港」。
「天井の高いところ」はホテルのロビーに行くとタダでできるし、そこで一杯のコーヒーを飲むだけでも贅沢な気分になれます。写真は実は私の通っている病院ですが、吹き抜けが気持ちいいんです。
お金の使い方はいろいろと思いますが、変な居酒屋の飲み会で結局高い会費を払うより、さっとおいしいカジュアルなところで食べて、贅沢にホテルのラウンジなどで「一杯、贅沢な気分を味わう」という使い方もありなのではないでしょうか?
以前、「会社帰りに、家の近所で一杯コーヒーを飲んでから家に帰る」というママさんがいました。仕事モードで子どもに接したくないから、一呼吸おくとのこと。どうしても攻撃的なままになってしまいますしね。
闘病疲れ?
いうまでもなく、〈がん〉との取り組み方は人それぞれで、個々の環境や事情があるでしょう。私自身は2度の乳がん手術(部分切除と全摘)を3か月の間に行って、治療方法も自身で決めねばなりませんでした。次から次へと提示される選択肢に対面し、短時間で判断して選び、「はい、次」とばかりに手術や治療にまい進しなければいけない。休むにあたって、仕事のやりくりも考えなければなりません。正直、「死ぬのかも」というような気分に浸っていられる時間はなかったように思います。
ところが、2度の手術が終わったところで一段落してしまったのか、ふと、「あれ? なぜこれ全部やらなければならないだっけ?」と思ってしまいました。夫や子どもがいるわけではなく、「この子が成人するまで生きておかなければ」などの張り合いがない。そもそも、この大変な治療をしていく意味があるのだろうか?…など。
タイミングよく、がん友先輩の誘いで湘南の海に行くことになりました。先輩がランニングに出かけている間、私は海辺を散歩したり、何もせずぼーっとしたり、そんなことをしているうちに、「ま、いいか。生きているうちは楽しく生きよう」という気持ちに切り替わったのでした。何か特別な落ちがあるわけでなく、すみません。
お伝えしたかったことは。答えがなくてもよいということ。
海は心を浄化してくれ、山にはパワーをもらえる、と聞きます。自分のスイッチを知っていると、心の状態に合わせてうまくコントロールできるかもしれません。
サポーター
- マーケティングコンサル会社代表。
福岡県出身。高校時代に海外留学。大学卒業後、証券会社の海外勤務、内外化粧品会社マネジメント、事業開発、マーケティング、ラグジュアリーブランド、海外化粧品ブランド日本代表などを経て、現在に至る。
44歳のときに左乳がん発症。部分摘出、全摘手術の2度にわたる手術を経て、2年後に自家組織による再建に着手。2019年卒業。
趣味は、旅行、温泉、茶道、書道、着物、アルゼンチンタンゴ。
プロフィール
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