自分らしく

日曜日

日曜日

さっきから
睡魔が
おでこの奥の方から
私を引っ張り込もうとしている

綱引きの手が
ふっとゆるむと
あぶないあぶない
たちまち向こう側に
転がり込みそうだ

ゆうべの夜更かしを
半分後悔しながら
半分は綱引きを
楽しんでる
暖かい部屋

日曜日は、なんだか外の空気が違う気がします。自分の心持ちが違うせいだとは思いますが、散歩をしている犬がくんくん嗅ぎ回っている仕草でえさえ、「ちょっと違うにおいがするぞ」とつぶやいているように見えてきます。

日曜の少し遅い朝にバスに乗ると、あかちゃんがあちこちで抱っこされていて、おじいさんおばあさんたちが数人ずつ座っていて、中学生も私服姿です。楽しいお昼ご飯の相談やら、孫の話やら、学校のうわさ話やら、あちこちで笑いの粒がはじけています。平日朝のバス内のような静かな緊張がありません。きゅーっとブレーキがかかっても、スローモーションで「おっとっとっと」という感じ。運転手さんのアナウンスはのんびりしていて、私はこっそり笑顔になってしまいます。

日曜朝の新宿駅では、みんなのスピードがとてもバラバラです。移動する人ばかりでなく、リュックとトレッキングシューズで待ち合わせをしていたり、ボールケースを持ってユニフォームで集合するグループもあったりして、そんななかを進んでいくと楽しい始まりの予感が漂ってきます。同じ場所なのに、平日の朝は大違いです。たくさんの人たちが自分の行く先をはっきり定めてずんずんと歩き、乗り換えグループの波に上手く乗って進むためには、かなり神経を集中させていなくてはなりません。

そういうわけで、しょっちゅうではいやですが、たまにある休日出勤を私は気にいっています。

サポーター

みやもと おとめ
みやもと おとめ
詩人。
本業は体育大学・ダンス学科教員。大学生たちがダンスを好きになり、さらに自信をもって子どもたちにダンスを教えられる指導者として育つことを願い、教育と研究に取り組む。

プロフィール