自分らしく
いよいよアルゼンチンタンゴの聖地に(1)
憧れのブエノスアイレス。背中を押してくれたのは友の訃報
前のコラムで「いつかブエノスアイレスにいくことが目標」と書きました。この度、アルゼンチンタンゴを始めたときからの憧れの地に遂に行ってきました。ほとんど聖地巡礼。背中を押してくれたのは突然の友人の訃報でした。
苦節9年、なんだかんだ踏ん切りがつかないまま、コロナ禍で渡航できなくなったりを経て、実際に行くのを決めたのは渡航の2か月前。今年は母をニューヨークに連れて行くというミッションもあり、遠距離、大型の旅行でお腹いっぱい。そこで長年の友人に会うこともできて楽しく過ごして帰国したとたん、彼女の訃報を聞くというショッキングな展開。もともと会う前にステージ4の〈乳がん〉であることは知っていたものの、実際会ってみると相変わらず楽しくファッショナブルで、ゴージャスで、「今度は秋に日本でね、またね」なんて言って別れたのに、なんてあっけない出来事でした。
海外を転々としていた私たちは今住んでいるところもバラバラで容易には会えない環境だったのです。期せずして親しい友人のなかでも最後に会えてよかったけれど、そのとき強く感じたのは「会いたい人には会う」「行きたいところには行かなければ」という強い思いでした。
準備が慌ただしい
思い立ったら、即、飛行機のチケットを手配したり、宿を探したりしました。まずは、地区の名前とだいたいの場所を覚えるために地図をプリントアウト。錆びついたスペイン語のブラッシュアップするためアプリで勉強しました。
タンゴ的に何回も現地に行っている人に状況を聞いたり、普段はそこまでお願いするのもためらうような細い細いご縁をたどってお願いしたり。だからこそ得られた新たなご縁や太くなったご縁もあり、今回の旅はあらゆる面で一歩踏み出すことの素晴らしさや大切さを実感した旅になりました。
サポーター
- マーケティングコンサル会社代表。
福岡県出身。高校時代に海外留学。大学卒業後、証券会社の海外勤務、内外化粧品会社マネジメント、事業開発、マーケティング、ラグジュアリーブランド、海外化粧品ブランド日本代表などを経て、現在に至る。
44歳のときに左乳がん発症。部分摘出、全摘手術の2度にわたる手術を経て、2年後に自家組織による再建に着手。2019年卒業。
趣味は、旅行、温泉、茶道、書道、着物、アルゼンチンタンゴ。
プロフィール
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