poem【詩】

へび

プラタナス
しろじろと光った
太い幹から
がしっと曲げた肘
冷たい空気に突っ立つ
沈黙する恐竜の骨

イチョウ
ごつごつしたにぎりこぶしを
四方八方に向けていて
そこからは細い枝を
多少しなやかに
差し出している

横道に入ると やなぎ
なんとその枝先では
冬がほころびていて
うすみどりの葉が
ほやほやと
顔を見せている