poem【詩】

とら

さっきからずっと
行ったり来たり
行ったり来たり
九歩でなめらかに向きを変え
速くも遅くもなくただ歩く
ときどき
喉の調子を確認しているのか
不機嫌そうに吠える

いつか動物園を出たら
蹴って飛び出し
掴んで飛び上がり
密林で生存するリズムを
取り戻すのだろうか