こんなにハマるとは思わなかった。気楽なスタート

アルゼンチンタンゴにハマっている。寝ても覚めても、毎日、踊りたいぐらい。
始めたのは、ふとしたきっかけ。長らく気になっていたアルゼンチンという国。もしかしたら十代のときに行っていたかもしれないけど、行った記憶のない国。映画「エビータ」では魂が揺さぶられ、「やっぱりアルゼンチンの人は踊りが上手いわよね」というコメントも気になる。仕事の切れ目に、今までずっと気になっていた世界にちょっと踏み込んでみることにした。

フレキシブルがありがたく、小さな達成感に励まされる

基本的にレッスンや踊る会である「ミロンガ」は予約不要で、そのときの気分、コンディションで行くかどうか決められる、という気楽さ。体調が変動しがちな状態でもあるので、こういうのはとても助かる。

最初から簡単に踊れるわけもなく、基礎的ないわゆる「つまらない練習」が続いた。しかしながら、例えば8.5センチのピンヒールを履いて立つこともおぼつかなかったのに、徐々にしっかり歩けるようになったし、昨日までわからなかった男性のリードもわかってきた。この歳で昨日までできなかったことが、今日はちょっとできてくる「小さな達成感」。それが積み重なるうれしさがあって続けてきた。

コミュニケーションツールとしてのタンゴ

タンゴはアドリブの踊りなので、お互いの掛け合いという意味ではジャズセッションのようなもの。リードフォローの合図の意味を今は少しずつ習っているというところだが、言葉を学ぶプロセスに似ている。多くのボキャブラリーがあるほど深いコミュニケーションをとることができるし、さまざまな人と通じ合える。通じ合え、想いを共有できたときの素晴らしさが味わえる。

タンゴは楽しいだけではなくて、うれしいとき、つらいとき、悲しいとき、さまざまな想いを全部ひっくるめて、優しくそこにいてくれるような気がする。

タンゴのある人生でよかった、そして、こんなにハマれるものがあるのは幸せ。もっと言うと、「幸せだなあ」と思えることが幸せ。