抗がん剤治療終了から5年の節目に

約半年の期間に及んだ悪性リンパ腫の治療は、2016年1月5日の抗がん剤投与で最後となりました。それから3週間後、私の頭に発毛が見られました。当時は薬の副作用で脱毛し頭髪はほとんど残らなかったからこそ、そのありがたみを痛感。再び生えてきてくれたことに感激したものでした。

そのとき、「ヘアドネーションができるくらいまで伸ばし、自分と同じように辛い思いをした人の役に立ちたい」と強く思ったのです。そして、今年2021年3月30日に晴れてヘアドネーションを有言実行できました。当初は寛解5年の節目にあたる1月にする予定でしたが、コロナ渦で緊急事態宣言中だったこともあり2か月遅れの断髪となりました。結果としてカットした髪は余裕で31㎝以上あり、伸ばした期間は5年2か月となりました。

発毛から脱ウィッグまで

抗がん剤副作用による脱毛同様、発毛サイクルにも個人差があります。また発毛初期の期間は頭皮の状態も敏感になっています。パーマやカラーは最低でも半年程度の期間をおき、パッチテストの後に受けることをお勧めします。

患者さんのSNSなどを見ると早ければ発毛から半年くらいで脱ウィッグできる印象でしたが、私はそこにたどり着くまで10か月の日数を要しました。夏には自髪のショートヘアで涼しく過ごせると期待しましたが、実際は猛暑の最中ウィッグで頭皮を覆い、汗で蒸れた状態で過ごす時間が長くなりました。不衛生による皮膚のトラブルも心配でしたので、この期間はくつろげるときはできるだけウィッグは外して頭皮を解放してあげることに努めました。

自然派美容室と二人三脚で

10か月で伸びた髪は強いクセが生じコシ・ハリがなく、不安定な髪質で白髪も少なくありませんでした。また、抗がん剤の経皮毒が気がかりで、病気になる以前に通っていた美容室へ行くことにもためらいがありました。

そのなかで化学薬品を使用しない自然派美容室を見つけ藁にもすがる思いで訪れたのです。それ以来はそこが行きつけの美容室に。担当の美容師さんには薬の副作用による頭髪の状態の経緯といずれヘアドネーションしたい希望を伝え、この5年で15回の縮毛矯正とカラーの施術を重ねてきました。ここで「ダメージヘアでもドネーションできるのか?」という疑問が湧いてくると思いますが、それについては別記事で触れたいと思います。