ジャズの聖地

映画やアニメのファンが、撮影の現場やモデルになった場所を訪れることを「聖地巡礼」と呼んでいます。音楽の愛好家にとっても多くの聖地があります。なかでも究極の場所として、この3箇所を外すことはできないでしょう。

ジャズが生まれたのは、およそ100年前。ヨーロッパからのアフリカ系移民がはじめた音楽とされています。アメリカの南部を意味するディキシーランドの中心地、ニューオーリンズがジャズの発祥の地といわれます。ちなみに『ジャズ』という名前の由来は、演奏に熱狂したときの掛け声で、上品とは程遠いスラング言葉だったようです。

10年以上も前ですが、ニューオーリンズを訪れました。アメリカでも人気の観光地で、街中で聴こえるディキシーランド・ジャズのBGMがムードを盛り立てていました。ファンのひとりとしては、ジャズが生まれた地を踏んだというだけで思い出深い記憶です。

ロックの聖地

ロックの聖地といえば、エルヴィス・プレスリーの邸宅だったグレイスランドです。アメリカのメンフィスにある広大な敷地の名前です。プレスリーは成功を手にしてから、スターの名声にふさわしいその豪邸を購入しました。1977年にプレスリーが他界したあとも、その邸宅はロック音楽を象徴する聖地として訪問客を引きつけています。

ビートルズのファンには、イギリスのロンドンにあるアビイ・ロードが聖地でしょう。1969年に発売された、その名を付けた名作アルバムは実質的に4人の共同制作によるラスト・レコーディングといわれています。有名なジャケット写真には、レコーディングが行われたスタジオ前の横断歩道を渡る4人が写っています。この横断歩道で記念写真を撮影するファンが引きも切らない超人気スポットになりました。

世界的なパンデミックでは旅もままなりませんが、「聖地」巡りを想像しながらの音楽鑑賞も楽しいものです。