乳がん生活:患者力:頼れるプロ

ウィッグを選ぶときに迷わないですむ毛材の違い

なんの知識もない状態で早急に用意しなくてはならないことが多いウィッグ。値段もピンキリなこともあり、決められないケースも多いと思います。そのなかでも値段を大きく左右する要因の一つが、毛材の種類。それを知っているだけでもウィッグ選びがしやすくなります。

3種類の毛材が主流

ウィッグでは次の3つの毛材が主流になっています。

●人工毛
ナイロンで作られた人工毛。3つのなかでは、耐久性にもっとも優れています。形状記憶があるタイプも。ナイロンによる独特なテカリが現れ、安価です。

●人毛
人の髪を用いたもの。自然さはもっとも高いのですが、耐久性が低く色落ちやクセが出るといった個体差も顕著です。高価。

●人工毛+人毛
人工毛の不自然な部分と人毛の手間がかかる部分のデメリットを補う形で配合された商品。オーダーメイドなどのウィッグに採用されることが多く、販売数は限られています。

ウィッグのプロに安心してご相談ください

抗がん剤の治療でウィッグが必要になった場合、平均で1~2年ほどウィッグを使うケースが多いようです。その上で気軽に安価なウィッグで何個か買い出しながら使っていくのか、良いものを大事に2年間使っていくのかによっても、ウィッグの選び方は変わってきます。また、帽子やターバンなどで過ごされる方も最近は増えてきております。

なかなか選び方きれない部分もあると思いますが、販売店にウィッグを使う頻度やウィッグにかける予算などを率直にお話していただけると、最適なウィッグが見つかりやすいと思います。ただでさえお体のことで大変なときに、ウィッグまではなかなか気が回らないと思いますので、ウィッグはウィッグのプロに安心して相談していただければと思います。

サポーター

中野純平
中野純平
美容室経営。
国内外の理美容室に従事した後、株式会社アートネイチャーに就職。ウィッグの知識を得て、2007年にウィッグや育毛をメインとした『ヘアメイクキオラ』をOPEN。抗がん剤治療の方や薄毛の方に向けて格安ウィッグからオーダーメイドウィッグを取り扱い、ご利用になる方のニーズに合わせたウィッグを提案。抗がん剤治療後の髪のお悩みなどにも対応。
趣味は、もっぱらアウトドアでスノーボード、カヤックフィッシング、キャンプなど。

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