自分らしく
卒業
卒業
これまでにたくさん卒業してきた
習い事とか雑誌とか
ハンドスプリングとか
ミニスカートとか三つ編みとか
落ち込む性格とか恋とか…
卒業式にはいつも少し泣く
でもそのあとは新鮮な自分への入学式
「卒業」というと、学校の卒業をすぐに思い浮かべます。でも、人生のなかで学校を卒業してからもたくさんの卒業がありましたし、今もあります。
中学校の体育教師だった私が、ハンドスプリングを卒業したのは2人目の育児休暇を終えて職場に復帰したときです。妊娠中から1年半はやっていなかったハンドスプリングを復活しようかどうしようか迷っていたときに、同僚の体育教師がマット運動のなんてことない動作でアキレス腱を切った姿を見たときでした。そのときは、大地がクルッと回る感覚を諦めるのがすごく残念でしたけれど、「大人しく倒立でも極めようかな」と考えたことを思い出します。
年をとってきたので、できなくなることも多いのですが、「諦める」から「卒業」に切り換えて考えると、次の私への新しいスタートもやってくる気がするので、ちょっと嬉しいのです。
サポーター
- 詩人。
本業は体育大学・ダンス学科教員。大学生たちがダンスを好きになり、さらに自信をもって子どもたちにダンスを教えられる指導者として育つことを願い、教育と研究に取り組む。
プロフィール