乳がん生活:患者力:患者力アップのヒント
抗がん剤治療開始にあたり、歯科医院で「口腔ケア」
副作用予防のために、大切な口腔内のケア
抗がん剤治療について、患者として心配なのはやはり「副作用」かと思います。特に頻繁に起こるのが口腔内のトラブルで、なかでも口内炎はよくある「副作用」のようです。ひどくなると食事をする際にも痛みが伴いますので、口腔内の「副作用」の予防のためにも口のなかを清潔に保つことが重要なようです。
私は、抗がん剤を始めるにあたっての初回の主治医の診察で、うがい薬、口内炎の薬を処方され、トイレのついでにうがい薬で「うがいをする」ことを推奨されました。うがいは、新型コロナウィルスなどの感染症の予防にも有効といわれますので、治療中はうがいをしっかり行うように心がけました。治療中は舌も敏感になり、うがい薬の味も気になるときには、薄めた緑茶や水道水でうがいをしていました。
歯科医院で抗がん剤治療開始前の口腔ケアを受ける
あるとき、たまたま通っている歯科クリニックで、「がん治療を受ける患者さんへ」という治療に際しての口腔ケアの重要性を啓蒙するポスターを見かけました。そこで、かかりつけの歯科医に「乳がんの診断で、抗がん剤治療予定があること」を申し出たのです。抗がん剤の種類や治療期間などを伝えたところ、その後に歯科衛生士による入念な口腔内のチェックとクリーニングを受けることができました。
さらに、1回目の投与から2か月後に口腔内の状態をフォローアップするための診察の予約も行いました。そして、口のなかの状態を確認しクリーニングした再受診では、特に問題も見られないという結果で安心することができました。
また、EC治療では1回目の食事があまり採れない期間に一度だけ口内炎を発症しましたが、それ以降の治療期間は口内炎ができることもなく過ごすことができました。がん治療に限らず口腔ケアは健康維持にとって大切なことですので、抗がん剤治療を予定されている方は、治療前にかかりつけの医師に相談してみるといいかもしれません。
サポーター
- 大手広告代理店を経て、外資系企業にてジュエリー他、富裕層向けマーケティング・ブランディング・PR職に従事。出産を機に退社後、ファッションECサイトを立ち上げ、運営のかたわらライターとして情報発信中。ひとり親として、小学生の娘を養育している。
2019年に乳がんの診断を受け、右胸全摘・抗がん剤治療・ホルモン治療中。乳がん治療中にライター・バイヤーの経験から探した「乳がん治療・抗がん剤治療中のお役立ちアイテム」について綴ったブログを執筆中。
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