自分らしく
未来の音楽の聴き方は…
デジタルで音楽を聴く時代
音声を記録して再生するレコードの原型は、およそ140年前にエジソンが発明したそうです。音楽を記録したレコード盤が登場するのは100年前の1920年代からで、その後世界中に普及しました。レコード盤に針を落として音楽を鑑賞する時代を経験した私にとって、音楽への思い入れはレコード盤に深く結びついています。
音楽の感動は、レコード・ジャケットの愛着と切っても切れないものでもありました。“ジャケ買い”と呼ばれたように、ジャケット・デザインの嗜好でレコードを集めた経験に共感する方も多いと思います。
技術の発展と共に、音楽の鑑賞はレコードからカセット・テープへ、そしてCD(コンパクト・ディスク)からデジタルへと進化しました。デジタルで聴く音楽も、アルバムや曲をダウンロードする方法から、いまでは“聴き放題”のサービスが一般的になりました。レコード盤の時代からすれば、思いもつかない未来が訪れたようです。
さらに先の未来にはどんな音楽の聴き方が生まれているのでしょうか。
タイム・カプセルに収納された音楽
1970年に大阪で開催された日本万国博覧会で、タイム・カプセルが大阪城公園に埋められました。5千年後に開封されるそうです。そのなかに、テープに収録された音楽が入っています。日本の童謡や民謡に加えて、昭和の歌謡曲『上を向いて歩こう』(坂本 九)や『君といつまでも』(加山雄三)も収められました。
5千年後の音楽の聴き方は想像もつきませんが、未来の人たちも『上を向いて歩こう』に感動するに違いないと思いたいですね。
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