自分らしく
4月になれば
『4月になれば彼女は』は春の曲?
曲名に「4月」が入った『April Come She Will』(4月になれば彼女は)は、この季節に聴きたくなる曲の一つです。歌ったのは、サイモン&ガーファンクル。1966年に発表されています。
長さはわずか1分半で歌詞は70単語(英語)にも満たない短い曲ですが、陽春の雰囲気を感じる人も多いでしょう。しかし、実はこの曲、悲恋の歌なのです。歌の4月は、「彼女」と出会いの月です。背景はイギリスの4月で、「雨で小川の水かさが増すころ」。それから半年後の9月には、去ってしまう「彼女」の思い出を噛みしめます。
季節とともに、終わりをむかえるラヴ・ストーリーが歌われています。軽やかに弾むギターと澄みやかな歌声が、歌詞に反して清々しいほどです。
『卒業』の劇中歌
この曲は、アメリカの映画『卒業』(1967年)の劇中でも使われました。
主人公が恋人を、結婚式から連れ去る場面がハイライトの名作です。バスに乗って旅立つ二人の、笑顔が印象的なハッピーエンドでした。
『April Come She Will』の真意は、感傷の先にある希望を歌っているのかもしれません。
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