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セミナー「朝食が変わると体が変わる」に参加して
2019年6月15日 「KENKO WOMEN!」主催のセミナー
「働く女性の約3割が朝食を食べていない」「朝食を食べずに学校に行く子が増えている」と言われています。忙しい時間ですが、ちょっとした工夫で朝からスタートダッシュをかけやすい体に変わるとか。「明日からの自分の体は今日の食事からできている」と思えば、毎回の食事を大事にしたいですよね。
道江先生の講義のあとは、3グループに分かれて理想の朝食を考えるワークショップでワイワイと盛り上がりました。
講師は、管理栄養士の道江美貴子さん。
【プロフィール】女子栄養大学栄養学部卒業後、フードサービス大手の(株)グリーンハウスに入社。これまで100社以上の企業で健康アドバイザーを務める。2007年、事業立ち上げに参加した「あすけん」は、栄養士のアドバイスが受けられるダイエットサポートサービスとして、300万人以上が利用する国内最大級のサービスに成長。現在、「あすけん」の事業統括責任者を務めるかたわら、テレビ・雑誌の出演や栄養監修など、幅広く活躍中。
簡単でバランスがとれた朝食とは
道江先生の講義では、まず朝食に必要な栄養素を学びました。基本は主食・主菜・副菜をバランスよく。主食はごはん、麺、パンのうちいずれか1品を、主菜は肉、魚、卵、大豆製品などからメイン1品、副菜は野菜、海藻、果物などから1〜2品を摂ります。
なぜ、バランスが大切なのか? それは、エネルギー代謝や脳の神経伝達物質の生成にビタミンやミネラルが不可欠だから。人間の体を車に例えると、ガソリンは炭水化物、脂質、たんぱく質で、エンジンをかける鍵はビタミン、ミネラルなんだそうです。
朝食のポイントは3つ
まず、たんぱく質。これには、「頭の回転」「体温を上げる」「代謝を上げる」「夜よく眠る」という理由があるそうです。「夜の快眠のために、朝にたんぱく質を摂る」なんて、目から鱗でした。たんぱく質は14時間経過するうちにアミノ酸→セロトニンと変わり、最後に睡眠ホルモンともいわれるメラトニンになるそうです。
2つ目は、脳のエネルギー源となる糖質。未精製の主食(玄米や麦など)がお勧めだそうです。果物は果糖がありますが、すぐにエネルギーとなるので朝に摂取すれば大丈夫みたいです。ただし、菓子パンやお菓子はNGです。
3つ目は昼、夕食、間食で摂りにくい栄養を「ちょい足し」すること。たとえば、鉄、カルシウム、ビタミンA、食物繊維などですね。
ちょい足しする食材メニューは?
鉄としては、豆乳、納豆、青菜のお浸し、小松菜のスムージーなど。カルシウムは牛乳、ヨーグルト、チーズ、木綿豆腐、じゃこ。ビタミンAは卵、トマト、野菜ジュース。食物繊維は、野菜、果物全般、チアシード、きな粉など。さらに、そこにもうひと工夫してGIの低い食品に替えていけば、血糖値を低く抑えることができ、食べても太りにくい状況をつくることができます。
ブドウ糖が100とすると、白米は81、食パン91、うどん85なので、それぞれ、玄米56、全粒粉パン50、パスタ50に置き換えるなど。キノコ類や野菜は25から45くらいと低GIなのだそうです。
普段、何気なく選んでいる食材も、少しこうした配慮をしながら素材のチョイスからしていけば、知らずのうちに健康的な食生活を送れるわけです。しかも、一番調整しやすい朝食でできたら、継続しやすいと思いました。