仮説と理屈

①物理的な効果
筋肉にストレスがかかり続ければ、もちろん疲労して張りやコリがでます。そして筋疲労が起きると、疲労物質を循環させて代謝する力が弱くなります。マッサージは外から圧力をかけて心臓へ押し戻していきます。

②化学的な効果
圧刺激による血流改善で酸素を含んだ動脈血が張りの部分に充満すると、細胞への取り込みと排出機能が促進されてイオンバランスも整います。筋収縮にはカルシウムとマグネシウムが必要です。

③物理学的な効果
ミトコンドリアの数が増えて活性化するということは、電子伝達系が活性化されて、エネルギーが生み出しやすくなるということです。エネルギーはATPからADPへの変換課程で生成されますが、電子伝達系ではたくさんの電子が移動して膨大なエネルギーを生みます。

④神経学的な効果
こちらは自律神経への影響で迷走神経トーンの上昇と、圧や振動、伸長という物理刺激を感じることで組織の水分量が増加します。

⑤精神的な効果
ヒトに触れられることで得られる安心感と安全感。生物的に求めてしまう「触れあい」の欲求を満たす効果があります。コロナ禍で増えているメンタルヘルス問題にも効果が高いと考えています。この業に就いて十数年ですが、おそらくこのニーズが7割強くらいと感じています。

まとめ

2019年の市場調査によると、マッサージ店とリラクゼーション店は日本中の信号機よりも多いそうです。「どれだけ疲れてるんだ、日本人!」と思ってしまいますが、核家族化してヒトと触れあう機会が少ない現代生活を考えると、当然かもしれません。コロナ禍でこの傾向は加速していますね。

そしてヒトとヒトの触れあいでしか緩むことができない私たちの生物的な面が、いつかヒトとキカイでも可能になったとき(脳がキカイをヒトと認識したとき)、私たちの職業もなくなっていくだろうと予見していますが、キカイをヒトと認知できる神経系にわれわれが変化するのは、もう少し時間がかかりそうです。

▼参考
https://note.com/tatsukkiy/n/n396143153277