自分らしく

保健室

保健室

具合が悪いんです

のど、お腹、頭…
指、足首、心…
時には包帯を巻いてもらい
時には笑顔をもらい
時には身長を測るだけで
身軽になって
出て行く子どもたち

今日も養護の先生は
子どもたちの置いていった
不安や痛みや涙を集め
エプロン脱ぎながら
さっさっさっ
魔法のように
捨ててくれます

勤めていた中学校で、養護の先生が出張のときなどに保健室当番をしました。学校の保健室は教室とちょっと離れたところにあって、だいたいとっても静かです。

休み時間になると誰かがドアを少し開けて、「入ろうかな、どうしようかな」という顔を見せたり、数人で連れ立って「身長測らせてくださーい」といって入ってきたりします。春と秋の測定の間にもずんずん伸びていく彼らは「5ミリ伸びた!」「おおー3ミリ伸びた!」と、満足な顔をして出ていきます。次の授業が始まって、またシーンとした保健室に話をしたい生徒が残ることもありました。

そうそう、毎日、この保健室を居心地よくしてくれている養護の先生は、ベテランの先生も若い先生も、みんな、よく似合うエプロンをしていましたっけ。チェックやアップリケ。色合いも思い出します。よく通った生徒たちも覚えているのかな。

サポーター

みやもと おとめ
みやもと おとめ
詩人。
本業は体育大学・舞踊学専攻教員。大学生たちがダンスを好きになり、さらに自信をもって子どもたちにダンスを教えられる指導者として育つことを願い、教育と研究に取り組む。

プロフィール