乳がん生活:乳がんについて:検診
乳がん検診には、「マンモグラフィ」と「超音波」があります
「マンモグラフィ検診」で、乳がん発見に至らず
日本では、40歳以上の女性は2年に一度「マンモグラフィ検診」(乳房エックス線検査)を受けることになっています。
私も、それまで何年も「マンモグラフィ検診」を受けていましたが、「要観察」と指摘されるも、特に何もせず、そのままにしていました。2017年の夏の健診で、なぜか思い立って、「今回は超音波検査で」とお願いしたところ、乳がんが見つかったのです。
乳がん検診には、「マンモグラフィ検診」のほか「超音波検査」もあります。 人によっては、どちらかが向いているということもあるようですからで、マンモグラフィ検診だけで安心せず、超音波検査もやってみた方がいいようです。
●マンモグラフィ検診について
日本乳癌学会 患者さんのための乳癌診療ガイドライン
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2019/
「マンモグラフィ検診」とはどんな検査?
手順としては、装置の前に立ち、撮影台に乳房を乗せます。透明なプラスティック板2枚の間に乳房を挟み、極限まで薄くし圧迫しながら撮影しますから、みじめな気持ちになるだけでなく、痛いに決まっています。左右、方向を変えて2枚ずつ、計4枚撮影。 時間は10〜15分ほどです。
ちなみに、日本の乳がん検診受診率は約4割。先進国の水準に比べると低く、アメリカでは8割を超えているそうです。
●厚生労働省 がん検診受診率
https://www.gankenshin50.mhlw.go.jp/campaign_30/outline/low.html
「超音波検査」(エコー)とは?
乳房に超音波を当てあて、内部からの反射波(エコー)を画面に映し出す検査。で、10〜15分ほどで終わります。他の部位を超音波検査するのと同様、ジェルをつけて、調べます。痛みは全くありません。
「超音波検査」は、乳房のしこりが良性か悪性かを判断するのに有効だそうです。ただ、治療の必要のない良性の変化を拾い上げすぎる欠点があるという研究結果もあり、「乳がん死亡率低下に有効かどうか」についてはもう少し検討が必要だそうです。
●日本乳癌学会 患者さんのための乳癌診療ガイドライン
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2019/
サポーター
- 外資系企業数社を経て退社。
その後、乳がん発症。トリプルネガティブと診断され、術前抗がん剤治療、部分摘出手術、放射線治療を経験。家族にもがん体験者あり。治療中から、がんと仕事の両立支援や、がん体験者のための支援活動を考える。乳がん体験者コーディネーター(BEC)認定。
2018年10月、株式会社オフィスオガタ設立(人材紹介・コンサルティング業)。
多様性を認める社会形成への貢献を意識し、東北支援活動、地元の景観まちづくりの会での活動を通じて地域とのつながりも大事にしている。
プロフィール
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