自分らしく

私が考える「スマホで上手に写真を撮る方法」(1)
望遠側と広角側の特性を知る

被写体が人の場合、ズームさせてから撮影しよう

「写真を撮ってもらえませんか」と、スマホを渡されることはどなたにもある経験だ。そんなとき、皆さんはそのまま撮影して返していることでしょう。それが普通で、それでも十分に感謝されるはずであるから何も問題はない。

それでも、私にはひとつの拘りがあり、ちょっとしたひと手間をかけてから撮影して差し上げる。渡されたときよりもズームさせてから、必要であれば自分が後ろに下がって撮るのだ。実は、どのスマホもカメラを立ち上げると一番広く撮れる状態になっている。iPhoneでいえば、「1x」となっているものを「2x」あるいはそれ以上に設定するのである。

望遠側と広角側の特性を知って撮影しよう

そもそもデフォルトである「1x」は結構な「広角」だ。私のiPhoneの場合、大体「2x」で人間の目で見た感じに近いものになるようだ。つまり、そこまでにして初めて「標準」といわれる画角になるのだ。「望遠」といえる領域は、それ以上に設定したときである。

これらには、特性上の大きな違いがある。もちろん、広角側が使えないダメなものというわけではない。広角側にはその良さとそれを活かした撮影方法があり、望遠側や標準域も然りである。

掲載の写真は、一眼ではあるが中望遠域のレンズで撮影した女性の後ろ姿。スマホでもその特性を知っていれば、今までとは随分と違う写真を残せるのである。その辺りのお話は、次回に譲ることとしたい。

サポーター

SHINYA MATSUMOTO
SHINYA MATSUMOTO
フォトグラファー。 趣味の風景写真が高じて、写真の世界に転身。ブライダルカメラマンとして人物撮影を学んだ後、現在は独立。
前景・背景を活かした人物写真、「表情」を引き出した風景写真を意識し、将来は両者の融合を目指す。
プライベートでも撮影を楽しみ、写真撮影においては大抵のことは苦にならない。

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