自分らしく

非日常を与えてくれる渓流で、五感を刺激しよう

流れの音、木々の緑、香りなど、すべてが自分をリラックスさせてくれる

渓流の写真を撮りに行くときはいつも、ワクワクと同時にドキドキしながら車を走らせている。「今日はどんな水量だろうか」「靄がかかっていそうだから、早めに着きたいな」など、その日のコンディションを想像しながら逸る気持ちを抑えつつ向かうのである。なぜなら、コンディションによって同じ場所でも全く違う「表情」の写真になるからだ。

私の渓流撮りにおけるホームグラウンドは奥多摩である。皆さんは、東京にもあんなに素晴らしい自然があることをご存じだろうか。結局は、どんなコンディションでも快く私を迎い入れてくれる。流れは音楽となり、緑ばかりの視界のなかで水や木々の香りを感じながら深呼吸するだけで非日常を感じることができる。そして、流れのなかにそっと手を入れてみるのだ。写真など撮らなくても、十分に満足である。

何といっても早朝しかない。朝活のススメ

どこへ行ってもそうだが、自然のなかで幻想的な情景を感じたいのであれば、早朝がおススメである。日が高くなった時間には出会えない自然の姿に感動することであろう。しかしながら、そこは自然のなかである以上、危険も存在する。熊などの野生動物や足を滑らせないことなどへの対策は、十分に考えてほしい。危険な行動は禁物である。

掲載の写真も奥多摩である。自由に三脚を立てられるわけではないので、目の前の美しさをどのようにすれば理想的に切り取れるか、何度もやり直しながら辿り着いた一枚である。

サポーター

SHINYA MATSUMOTO
SHINYA MATSUMOTO
フォトグラファー。 趣味の風景写真が高じて、写真の世界に転身。ブライダルカメラマンとして人物撮影を学んだ後、現在は独立。
前景・背景を活かした人物写真、「表情」を引き出した風景写真を意識し、将来は両者の融合を目指す。
プライベートでも撮影を楽しみ、写真撮影においては大抵のことは苦にならない。

プロフィール