自分らしく
色の力〜青 Blue〜
古代から山藍の葉を布に擦りつける「藍摺り」という染色方法があり、悪霊から身を守る神聖な色とされてきました。その後、蓼藍を発酵させた「すくも」で藍建てをして染色する方法が広まりました。藍染は木綿にもよく染まり、江戸時代は庶民の衣服の色となりました。渋沢栄一の実家で蓼藍の栽培とその買い付けの取りまとめをしていたことは大河ドラマでも扱われました。
陶器の世界では、江戸時代の伊万里焼は乳白色の地に呉須(酸化コバルトを発色の主成分とする絵具)で柄を描いたものを「染付」といい、国内はもとより西洋に渡り大変貴重なものとして扱われました。また、浮世絵は西洋から入ってきた化学染料ベロ藍で描かれましたが、「ジャパンブルー」として海外の人を魅了することになりました。カラーセラピーの上で青は、心を内側に向ける内省や集中の色といわれています。
ピカソは青の時代に孤独のなかにいたといわれています。親友の死から喪失感に苛まれていましたが、その後、再生へと向かっていったといわれています。
私は最近、藍染をして藍色の服を着ることも多いのですが、鮮やかなロイヤルブルーの服も手にとります。はて、内省の時期でしょうか…。
▼植物の力・色の力〜花・草木染・写真
落合さんをはじめとした方々による展示会です。
期日:2024年11月19日(火)〜24日(日)
時間:11時~18時(最終日は16時まで)
会場:GALLERY ART HOUSE 中央区銀座 4-4-5 簱ビル
https://www.google.com/maps/place/Gallery+Art+House/@35.6721057,139.762428,17z/data=!3m2!4b1!5s0x60188be5d38110ad:0xaa34b586c89c0419!4m6!3m5!1s0x60188ba5270f0fd7:0xc8613243f6e5e83b!8m2!3d35.6721014!4d139.7650083!16s%2Fg%2F11vbtskpjy?hl=ja&entry=ttu&g_ep=EgoyMDI0MTAyMy4wIKXMDSoASAFQAw%3D%3D
サポーター
- フラワーデザイナー。
「女性が一生続けられる仕事は?」と思い、6年間の会社勤めを辞めて花の仕事を始動。フラワースクール、ウェディングブーケ、空間装飾の業務を続けるなか、介護が必要となった両親やがん治療中の家族などを通して花や植物のもつ力に注目。また、天然香料のアロマフレグランスの調合も実践。
有限会社アトリエオルタンシア 代表取締役
2014年 パリにて個展開催
2017年 パリの美術展Salon des beaux arts の招待作家として出展し、審査員特別賞を受賞
プロフィール