自分らしく
はまり続けるタンゴ
コロナでも踊っていました
最初のコラムで『はまることのある楽しさ』を書かせていただきましたが、いまだアルゼンチンタンゴにはまり続けています。コロナの蔓延によって、最初はレッスンスタジオも無期限クローズ、リモートで座学や一人で踊ったりなどの試行錯誤が続きました。
その後、細々とレッスンも再開し、みんなで集まって踊るミロンガという会もぼちぼち開かれるようになりましたが、まだ不特定多数が集まるものについては予約制などの人数制限を行っていたことがありました。踊るときもマスクをして、飲食が提供される機会は少なくなったのです。
アブラッソの癒し
こうしたコロナ禍を経験することで、人とのつながりをより一層意識したり見直したりすることが多かったのではないでしょうか? 単身家庭の私は、隔離という面では気楽ですが、どうしても孤立しがちです。限られたメンバーではありますが、定期的にレッスンなどで顔を合わせるメンバーとのふれあいは支えになったと思います。
また、手と手を取り合い、抱擁するスタイル(アブラッソ)で踊るアルゼンチンタンゴは癒しにもなりました。『タンゴセラピー』という分野があるぐらい、人と触れあうコミュニケーションは精神的にも安らぐものなのだと思います。そんなわけで、コロナ禍をなんとか楽しく乗り切ることもできたのではないでしょうか。
言語でないことばのコミュニケーション
アルゼンチンタンゴは即興で踊るダンスなので基本的な合図は全国共通ですが、それをどう組み合わせていくのかはその場その場の音楽や踊る人にゆだねられられています。即興ということで、二人の踊り手が言葉でない合図を使ってコミュニケーションをとり、音楽を軸にジャズのセッションのように踊りを作り上げていきます。
この合図を学ぶ工程はなんとなく他言語を学ぶ工程に似ている感じがします。ようやく海外との行き来ができるようになり、他の国から来た方とも踊る機会も増えてきました。そんな場で面白く感じるのは、言葉が通じなくても踊りを共有することができることです。もっと細かい動きやサインを出したり受け取ったりできるようになると、より深い繊細なコミュニケーションができるようになるところが言語に似た喜びですね。
今後は世界各地のミロンガにも行ってみたいですし、世界共通の言葉を学んでいると思って日々のレッスンも楽しく続けています。というわけで、まだまだタンゴ沼にはまり続けています。
サポーター
- マーケティングコンサル会社代表。
福岡県出身。高校時代に海外留学。大学卒業後、証券会社の海外勤務、内外化粧品会社マネジメント、事業開発、マーケティング、ラグジュアリーブランド、海外化粧品ブランド日本代表などを経て、現在に至る。
44歳のときに左乳がん発症。部分摘出、全摘手術の2度にわたる手術を経て、2年後に自家組織による再建に着手。2019年卒業。
趣味は、旅行、温泉、茶道、書道、着物、アルゼンチンタンゴ。
プロフィール
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