自分らしく

交代

交代

ごくろうさま
声をかけるのは
五月飾りのかぶと

お待たせ
そう答える
ひな人形

一緒に並んで
飾られることがない
ものたちの会話

春の陽ざしの中で
猫が聞いている

我が家には、私が子どもだったころに私の母が作ってくれた布製のひな人形が一対と、私の娘のために、やはり私の母が作成したひな人形が一対あり、毎年、二対のひな人形を飾っていました。

怠け者の私は、例年、もう明日か明後日が3月3日だというタイミングまでひな人形を飾りそこなっています。出したら出したで、すぐにしまうのは、お雛様がかわいそうで、ついつい長く飾ってしまいます。息子のために買った兜の出番…5月に入るころまで飾っているのです。必然的に兜も長々飾ることになってしまいます。よく考えたらちょっと恥ずかしいですね。

もう、息子も巣立っていきました。子どもがいないので飾る張り合いもちょっと減りました。でも、雛人形と兜を交代させるときに子どもたちが小さかったころを思い出して、楽しいひとときを過ごしています。

ちなみに、「お雛様をももの節句を過ぎても飾っていると、お嫁にいき遅れる」とよくいわれたものですが、娘は早めにあっさりと結婚してしまいました。今年は、孫娘も2歳半になったので娘が自分のお雛様を持って行ってしまい、今では一対の雛人形を、やはり節句が過ぎても飾っています。

サポーター

みやもと おとめ
みやもと おとめ
詩人。
本業は体育大学・舞踊学専攻教員。大学生たちがダンスを好きになり、さらに自信をもって子どもたちにダンスを教えられる指導者として育つことを願い、教育と研究に取り組む。

プロフィール