乳がん生活:患者力:患者力アップのヒント

入院中の「これがあって良かった」「これがほしかった」

今回の入院は最低限の物を持参

〈乳がん〉の場合、治療方針によって入院の時期などが異なります。抗がん剤治療中から入院する方もいれば、手術のみの場合、また手術の時期も術前、術後と異なります。私の場合は、術前に抗がん剤を通院で半年程行い、その後に手術でした。入院するのは出産のとき以来で2回目。何を用意するべきか、どのくらい自由になれるのか分からなかったのですが、実際に入院をした際の便利グッズやほしかった物をご紹介します。

入院をしたのは、手術の前日午後~術後3日の合計5日間。サバイバーの方に聞くと「入院中は暇だよ」という人もいれば、「検査とかもあるから意外と時間ないよ」という方もいました。もしも足りないものがあれば家族にお願いしようと思い、今回は最低限のものを持っていこうと決めました。

これがあって良かった

●フェイスパック
普段、ゆっくりパックをする時間がなかなか取れない方にはオススメです。病室は乾燥もしているので、毎日1枚は着けていました。使い終わったら捨てられるので、帰りの荷物も減ります。

●ボディクリーム
術後はすぐにはお風呂に入れませんでしたが、タオルで身体を拭くことはできました。病室だけでなく皮膚の乾燥もしていたので、ボディクリームも大活躍でした。日常使っているものがあれば、それを持って行くのがオススメです。

●コップ
飲料水はペットボトルで飲んでいましたが、術後は点滴で片手しか使えないときがありました。飲み物を飲む際に毎回ペットボトルの蓋を開けるのが意外と億劫になっていたので、コップに移し替えて蓋を開ける回数を減らしていました。

●ブランケット
入院中も検診などで一般病棟へも行きましたし、コンビニなどにも行くことができました。また、術後にリハビリや浮腫み防止で廊下を歩いたりしました。入院中は下着をつけられなかったので、ブランケットがあると寒さ防止にもなります。手術の傷口の状態や点滴もあるので、袖を通す物よりも羽織る物の方がオススメです。

これがほしかった

コロナ禍で面会禁止だったこともあり、一人時間が十分にありました。持参した本を読みTVを見たりしていましたが、ベッドで長時間同じ体勢でいるのは辛かった印象です。

●クッション
ベッドをリクライニングで上げて枕を背中に置くだけでは高さが足りず、クッションがあればいいなと思いました。

●ポケットWi-Fi
入院していた病院にFREE Wi-Fiがなかったので、ポケットWi-Fiがあれば動画なども見放題でしたね。

手術期間や状況によっても異なるかと思います。また、コロナ禍で制限をされていることもあるかと思います。少しでも気持ちが前向きにストレスのかからない快適に過ごせる環境つくりがオススメです。

サポーター

関口明子
関口明子
フットケアセラピスト/ヨガインストラクター。
2020年9月、乳がんの告知を受ける。術前抗がん剤治療、部分切除手術、放射線治療を経験。治療中にヨガと出会い、ヨガインストラクターの資格を取得。ヨガインストラクターとして、キャンサー向けのヨガや幼稚園児(娘)を抱えるなかでの治療経験をふまえ、乳がん経験者だからこそできるサポートを展開中。


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