乳がん生活:患者力:頼れるプロ
寝ても寝ても疲れがとれない。その理由
皆さん、よく眠れていますか? そう言われると「寝つけない」「夜中に目覚めてしまう」「朝からダルい」という人もいるかもしれません。今回のテーマは、『寝ても寝ても疲れがとれない。その理由』です。
というのは、よくこんなお悩みをお聞きするからです。
「寝ても寝ても疲れがとれません。短い睡眠時間でも、スッキリと目覚めたいです」
なぜ、しっかり眠っても疲れがとれないの?
それは、睡眠には質(種類)があるからです。体を休めるためには十分な睡眠時間をとることは当然大事ですが、「睡眠の質」も大事なのです。たとえば「短い睡眠時間でもすっきり目覚めた」という場合は、「質の良い睡眠」をとることができていると考えてよいでしょう。
「質の良い睡眠」って、なに?
それは「黄金の90分」と言われる睡眠です。この90分で、成長ホルモンが1日に分泌される量の70〜80%が分泌されます。成長ホルモンとは細胞を修復・再生し、抗酸化(若返り)作用もある私たちの体を守るスーパーマン的な存在です。その成長ホルモンが、1日のなかで最も分泌されるのが黄金の90分です。
成長ホルモンが分泌されるのは、いつ?
それは眠り始めから最初の90分です。つまり、「眠ってから最初の90分をしっかり眠る」ということが、「黄金の90分」をゲットすることになります。人は眠り始めてから最初の90分に最も深い睡眠ステージに移行し、脳が最も休むことができるのです。
では黄金の90分はどうやってゲットするのでしょうか? それは「眠る直前に何かをする」のではなく、「朝起きてから夜眠るまでの行動」が大事なのです。大切なのは、毎日同じ時間に起きて、同じ時間にご飯を食べて、眠ること。規則正しいリズムに勝るものはありません。しかし、「つい生活リズムが乱れてしまう」ということもありますよね。
不規則な生活リズムになりがちな現代人が良質な睡眠をとる方法
人によって取り組むべき方法は異なりますが、今回はほぼ全ての人に共通する3つのコツをご紹介します。
(1)午前中にたっぷり朝日を浴びる
(2)軽い運動(夕方〜19時ごろ)
(3)就寝90分前に40℃のお風呂に15分
この3つについて「もっと知りたい!」という方は、次回のコラム『ぐっすり眠る3つのコツ』をご覧ください!
サポーター
- 1985年生まれ。睡眠プランナー。
製薬会社で医薬情報担当者として、医師や薬剤師に睡眠薬や抗うつ薬などの医療用医薬品の情報を提供。その後、独立し医療や介護の新規事業の立ち上げに伴う市場調査や販路拡大のコンサルタントとして活動。
さらにCPAP(睡眠時無呼吸症候群)療法士、睡眠コンサルタントの資格を取得し、睡眠プランナーとしても活動している。
東北の「果物、野菜、温泉、自然」の魅力にハマっている。
プロフィール
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