リハビリテーション科

術後1年経って腕が上がらなくなり日常生活に支障をきたすようになったため、医師に相談しリハビリ科を受診しました。リハビリテーション科は「骨折した患者さんや、脳梗塞を患った方たちのものか」と思っていましたが、がんとも深い関わりがあることを知りました。

ここではリハビリテーション専門医の他、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などさまざまな分野に精通する専門スタッフが、機能低下を防止するため患者の皆さんを支援しています。

日本リハビリテーション医学会のホームページで、「がんのリハビリテーション」について説明されています。QOL(生活の質)をあきらめないためにもリハビリが重要です。

▼日本リハビリテーション医学会
http://www.jarm.or.jp/civic/rehabilitation/rehabilitation_11.html

手術後の〈乳がん〉のリハビリ

〈乳がん〉の術後は肩関節可動域訓練、上肢筋力増強訓練が勧められています。腋窩リンパ郭清を実施・不実施にかかわらず、「肩まわりの動きに制限がかかり、日常生活動作が不便になることも多い」といわれています。

私は肩甲骨まわりの運動やストレッチなどを作業療法士の先生に教えてもらい自宅で毎日行ったところ、半年で劇的な改善をみることになり、自分でもびっくりしています。術後すぐにリハビリを始めると効果があり、リンパ浮腫発症リスクも減少させるみたいです。

〈乳がん〉治療中の倦怠感にもリハビリが効果的

〈乳がん〉治療中の患者さんの9割が倦怠感を感じているそうです。こうした倦怠感や不安な気持ちの改善のために、有酸素運動と体幹を含む全身の筋肉の抵抗運動、またその組み合わせが勧められています。そして、なによりも継続が大事ですね。

さらに、抑うつ、不安感など心理的な問題を抱え、長期化する患者さんもいるようです。これらの気分障害には、ウオーキングやヨガなどで改善が期待できるというエビデンスもあります。

▼がんのリハビリテーションガイドライン(日本リハビリテーション医学会)
http://www.jarm.or.jp/wp-content/uploads/file/member/member_publication_isbn9784307750356.pdf
※P61から「乳がん」について記載

サポーター

緒方佳美
緒方佳美
外資系企業数社を経て退社。
その後、乳がん発症。トリプルネガティブと診断され、術前抗がん剤治療、部分摘出手術、放射線治療を経験。家族にもがん体験者あり。治療中から、がんと仕事の両立支援や、がん体験者のための支援活動を考える。乳がん体験者コーディネーター(BEC)認定。
2018年10月、株式会社オフィスオガタ設立(人材紹介・コンサルティング業)。
多様性を認める社会形成への貢献を意識し、東北支援活動、地元の景観まちづくりの会での活動を通じて地域とのつながりも大事にしている。

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