乳がん生活:患者力:患者力アップのヒント
〈副作用に負けないおしゃれ〉時計編

ソフトな素材で安心感
抗がん剤の副作用の影響なのか、自律神経の乱れなのか、原因ははっきりしないのですが、道を歩いているとき、駅構内や家のなか、レストランのトイレのなかで気を失って倒れたことが数回ありました。一度は、激しく転倒。そのため指輪が手のひらにめり込んでパックリ傷口があいてしまい、救急病院で手のひらを何針か縫ったほどでした。
抗がん剤治療中は気分もどんよりで、「おしゃれをしよう」という気持ちにあまりなりません。しかも、そんな一件があってから装飾品を身に着けること自体が怖くなり、腕時計やアクセサリーなどは一切つけなくなりました。
そうは言っても、仕事上、時計はないと困ることもあり、ソフトで軽い素材のスウォッチが手放せませんでした。そこで、以前勤務していたときに使っていた手持ちの在庫活用を始めました。頻繁に使用したのは、プラスチック製のもの。転んだときに手のひらにめり込む重たいメタル素材よりも、キズが浅くてすむような気がしたのです。20g前後だから、着けていないかのような感覚。しかも時刻を読みやすいデザインでしたから、大活躍でした。そして何よりも、アクセサリーや時計を意識せずにつけられる「健康のありがたさ」を痛感していました。
▼スウォッチ
https://www.swatch.com/ja_jp/
サポーター

- 外資系企業数社を経て退社。
その後、乳がん発症。トリプルネガティブと診断され、術前抗がん剤治療、部分摘出手術、放射線治療を経験。家族にもがん体験者あり。治療中から、がんと仕事の両立支援や、がん体験者のための支援活動を考える。乳がん体験者コーディネーター(BEC)認定。
2018年10月、株式会社オフィスオガタ設立(人材紹介・コンサルティング業)。
多様性を認める社会形成への貢献を意識し、東北支援活動、地元の景観まちづくりの会での活動を通じて地域とのつながりも大事にしている。
プロフィール
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