自分らしく
想庵にて〜2019. 秋〜
秋の想庵
今年は9月を過ぎても、厳しい暑さが続きました。地球温暖化が急速に進んでいるようで、心が痛みます。
さて、想庵もようやく秋の装いとなってきました。桔梗、萩、ススキ、シュウメイギク、吾亦紅…。秋草の風情はなんとも嫋やかで、涼しい風に揺れる姿を見ていると、しっとりした心持ちになります。
季節と人生
春の若々しい華やかさ、夏の力強さ、そして秋のしっとり落ち着いた風情と続く季節のめぐりは、人の一生に重なるような気がします。秋草を見ながら自分のこれまでの人生を振り返ると「今、私は秋なんだな」としみじみとします。四季折々の風情を楽しむように、自分の年齢を楽しんでいきたいと思います。
「文庫」
月に一度、想庵で文庫を開くようになりました。たまりにたまった本がそのままになってしまうのが忍びない、と考えついたのです。文庫といってもささやかなもので、毎月テーマを決め、それに関する本を数冊出し、友人たちと一緒に見たり、読んだりして感想を言い合うというものです。
9月のテーマは、「江戸琳派の絵師 酒井抱一」。秋草の絵が特に素晴らしいので、この季節にぴったりでした。
サポーター
- 東京都出身。
〈がん〉発症を機に、都内の病院内がん患者サロンの立ち上げ・運営に関わる。
その後、同院内に『がん情報センター』が開設されたので、それまで勤務していた高校教諭の職を離れ、がん情報ナビゲーターとして病院に勤務(2022年3月まで)。
現在は、若い頃から親しんできた日本舞踊、江戸小唄、古典文学をはじめとした日本の伝統文化を紹介、楽しむ場『想庵』を運営。
プロフィール
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